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ー外壁塗装で断熱できる!?効果からデメリットまで徹底解説ー
近年人気を集めている、外壁塗装で断熱の効果をもたらす”断熱塗料”。
断熱塗料とは、屋根や外壁で使う塗料に断熱効果が入っているものです。しかしなかには「本当に効果があるの?」と、疑問に思われている人も多いのではないでしょうか。
このような疑問にお応えして今回は外壁塗装での断熱の効果や、デメリット・相場費用もあわせて詳しく解説していきます。
外壁塗装で断熱できる”断熱塗料”とは?
外壁塗装で断熱できる”断熱塗料”とは、塗料の種類の一つです。塗装した面の熱伝導を抑える効果がある機能性塗料のことを指します。
屋根や外壁に塗ることで、夏は涼しく冬は暖かく室内温度を快適に保つ効果があります。
断熱塗料と遮熱塗料
断熱塗料とよく比較されるのが、”遮熱塗料”です。2つの大きな違いは、保温効果です。
遮熱塗料は、太陽の熱を反射する特徴があり、塗装した面の温度が上昇するのを抑えます。
太陽の熱を吸収せずに、跳ね返す機能に特化した塗料のため、外壁や屋根などが受ける熱の影響を軽減します。
また、室内の温度上昇を抑えるため、夏の暑さ対策にも効果的です。
一方、断熱塗料は、一年中快適に過ごせて節電効果にもなる塗料です。
太陽の熱を反射・室内外の熱の移動を抑える特徴があります。そのため、温度上昇を抑えるだけではなく、熱を逃がさず保温も可能です。
夏の暑さ対策と冬の保温効果、どちらにも効果をもたらします。
外壁塗装の断熱4つの効果
外壁塗装で使う断熱塗料によって得られる効果はこちらです。
- 室内を快適な温度に保つ
- 節電効果
- 防音効果
- 結露の発生を抑える
それぞれ解説していきます。
室内を快適な温度に保つ
断熱塗料は、夏は強い日差しの熱を防ぎ室内の温度上昇を抑えて、冬は暖房で暖めた室温を保ち外に逃がさない効果があります。
そのため、一年中快適に過ごすことが可能です。
節電効果
室内を快適な温度に保つことによって、冷暖房機器の効率が上がります。
そのため、必要以上に冷暖房機器を使わなくて良いため電気代の節約につながります。
一般塗料と比べて、冷暖房機器の使用頻度が減ったり温度設定や風量が最小限で済んだりすることで、節電効果が期待できますよ。
防音効果
断熱塗料は、外からの車や雨の音、室内からの話し声や生活音などの音漏れを防ぐ防音効果があります。
断熱塗料には複数のセラミックが配合され隙間なく覆われているため、一般塗料と比べて表面が厚い状態です。
表面が厚くなるほど、効率よく音を跳ね返して音漏れを防ぎます。
また、セラミックの効果により音の振動を小さくするため、外から内部に侵入してきた振動を軽減し音が小さくなる効果もあります。
結露の発生を抑える
断熱塗料は、結露の発生を抑える効果もあります。結露は室内と室外の温度差が大きいほど発生しやすいです。
断熱塗料は熱を吸収して緩やかに室内へ伝えるため温度差が小さく、結露が発生しにくくなります。
結露はカビの原因にもなります。カビは家の寿命を短くする恐れがあるため、気をつけなければなりません。
外壁塗装の断熱、デメリット
外壁塗装の断熱でのデメリットは、断熱塗料の価格が一般的な塗料と比べて高いことです。
施工に技術力が必要となるため、費用がかさむ場合があります。
施工費用は選ぶ断熱塗料の種類によっても変わりますが、相場は1平方メートルあたり3,000〜6,000円(税込)です。
ただし、耐用年数が15〜20年の断熱塗料が多く、安い塗料と比べて塗り替えの回数が減ることになるため長期間に考えてみましょう。
また、高価な断熱塗料を使っても断熱効果が実感しにくい可能性もあります。
部屋が暑かったり寒かったりする原因は多数あり、状況や環境によっても違うため、外壁塗装の断熱効果ですべてを解決することは難しいです。
近年では、もともと断熱材が使われている住宅も多いため、断熱塗装をしても効果を感じにくいこともあります。
断熱塗装を考えている人は、家の状態や環境によっても変わるため、まずは業者さんに診断をしてもらうことをおすすめします。
それぞれの家に合った断熱対策をすることが大切です。
外壁塗装の断熱効果を高めるには?
外壁塗装の断熱効果を高めるには、いくつかポイントがあります。
断熱塗料の色
外壁塗装の断熱効果をより高めるには、塗料の色が重要です。
外壁や屋根を好きな色にしたい人は多いでしょう。しかし、好きな色にしたことで断熱効果を得られない場合があります。
断熱効果を高める色は、光の反射量が多い白系や淡い色です。反対に黒や濃い色は、光の反射量が少ないため、断熱効果を感じにくい恐れがあります。
断熱効果を優先するのであれば、塗料は自分の好きな色ではなく、より断熱効果が高い色を選ぶことがおすすめです。
他の断熱工事と併用
外壁塗装の断熱効果をより高めるには、断熱材を入れたり窓ガラスを二重にしたりなど、他の住宅断熱と併用することがおすすめです。
家を建てて年数が経ち、天井裏にある断熱材が結露により腐食している場合があります。
天井裏の断熱材が腐食していると本来の断熱機能が失われて、屋根からの熱が室内に伝わりやすくなることで、室内の温度が上昇してしまいます。
ほかにも、屋根裏の換気も熱気対策として重要です。
屋根裏に溜まりがちな熱や湿気を排出したり、換気孔付きの棟用板金や軒天材の設置したりする方法もあります。
効率良く断熱するには、塗装断熱と併用して、他の住宅断熱も一緒に検討してみましょう。
外壁塗装の断熱をDIY
施工費用を抑えるため、ホームセンターやインターネットで断熱塗料を購入して自分で塗装することも可能です。
断熱塗料をDIYする簡単な手順はこちらです。
- 材料・道具・足場の準備
- 塗装前の洗浄・下地調整
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
ただし、費用が抑えられる代わりに時間と手間がかかります。
また、高い場所は足場を組む必要があり危険を伴います。業者さんに依頼をするかDIYするのかは、十分に検討してください。
DIYをする場合、まずは手軽にDIYできる小さい物置や倉庫などで挑戦してみるのも良いですね。
まとめ
今回は外壁塗装での断熱を詳しく説明しました。
断熱塗料を使って塗装することで断熱の効果はあります。しかし、デメリットもあることや効率良く断熱効果を高める方法を知っておくことは大切です。
一年中快適に過ごせる家づくりをするためには、それぞれの家に合った適切な断熱対策が必要です。
断熱対策を検討している人は、まずは業者さんにお気軽に相談してみましょう。