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2024.04.23

ー外壁塗装と防水工事は同時にする?メリットや工法を紹介ー

ー外壁塗装と防水工事は同時にする?メリットや工法を紹介ー

住宅を維持していくなかで、いくつかの大切なポイントが存在します。その一つが、外壁メンテナンスの際に防水処理も行うことです。

防水の施工をすると、雨水の侵入を防ぎ、住まいを守ることができます。適切な防水塗装の方法と、そのメリットを理解することで、より快適な住環境の維持が可能になります。

 

外壁塗装と防水処理を同時にするメリット

外壁塗装と防水処理を同時に行えば、雨漏りを防止できるだけでなく、建物のメンテナンスをより効率的に行えます。また、作業を同時に行うことにより、足場の設置や撤去にかかる費用を節約できことも、大きなメリットです。同じ業者が両方の作業を担当することになるため、何か問題が起こった場合にも、素早く対応してもらえるでしょう。

外壁のメンテナンスでは、塗業と防水処理を同時に行うのが一般的です。しかし、塗装と防水の違いや、同時に行うメリットについては、あまり知られていないのではないでしょうか。

外壁塗装は建物の外観を美しく保つと同時に、建材を保護する役割があります。防水処理をすると、建物内へ水が浸入するのを防ぎ、建物を守ります。防水機能は外壁塗装にも含まれていますが、充分とはいえません。時間の経過と共に、屋根や外壁の細かなひび割れ部分から水が侵入しやすくなるため、防水処理が必要です。

外壁塗装を依頼すると、防水作業を同時に施工するようにすすめられることがあります。外壁塗装に加えて防水処理を行えば、塗装だけの施工とくらべて、見積もりが高くなります。外壁塗装のみを検討していたところに、防水処理をすすめられれば、本当に必要なのか疑問に感じるかもしれません。業者に見積もりの内訳について詳しく説明してもらい、防水作業を必要だと理解したうえで、納得できるプランで防水工事を進めることが重要です。見積もりの段階で業者としっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を築くと、スムーズな工事が実現し、満足な結果につながるでしょう。

 

住宅用防水工事の種類と特徴

住宅の屋根やバルコニーなど、外壁に行われる防水工事は、使用する素材の種類によって3つに分類されます。これらの素材は、それぞれ独自の特性があるため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。

1.ウレタン防水

ウレタン防水は、特別なウレタン系塗料を活用した防水方法です。コストを抑えながら施工できるため、予算を抑えて工事をしたい人に適しています。ウレタン防水では、塗料が均一に塗布されるため、不均一な表面でもしっかりと保護できることが大きなメリットです。さらに、施工手順がシンプルなので、工事の期間の短縮が期待できます。

しかし、ほかの防水方法とくらべて、耐久性が劣る点がデメリットといえます。ウレタン防水の寿命は約5年から7年程度といわれていますが、湿度が高ければ塗膜が剥がれやすいので、特に注意が必要です。日本は湿度が高い傾向にあり、塗膜の剥がれによるトラブルが起こりやすいです。デメリットについても理解しておくことが大切です。

 

2.FRP防水

FRP防水は、繊維で補強されたプラスチック材料を使用します。この防水手法は、FRP製のシートを敷設し、その上に特殊なトップコートを塗布します。防水性能を高めるだけでなく、建築物の構造的な強度をあげる効果もあり、新しい建物のバルコニーなどに使われるケースが増えています。

FRP防水は、耐久性や耐熱性、耐摩耗性にすぐれています。軽く丈夫で重さに強いため、屋上駐車場の床はほとんどがFRP工法だといわれています。多くのメリットがある工法ですが、経年によりひび割れが生じやすいといったデメリットもあります。また、ウレタン防水と同じように、湿度の高い環境では防水層が浮き上がりやすいことにも注意が必要です。

 

3.塩ビシート防水

「塩ビ」とは、塩化ビニルシート防水の際に使用されるシートのことです。ウレタン防水やFRP防水とは違い、この工法では塩化ビニール製の防水シートで水の侵入を防ぎます。塩ビシート防水には2つの主な施工方法があります。接着剤を使ってシートを固定する方法、もうひとつは接着剤を使用しないで、シートを物理的に固定する方法です。

塩ビシート防水は、適切に施工されると、15年から20年という長期間にわたってその効果を保つことができます。防水方法のなかでも特に耐久性が高いとされていますが、その分コストがかかります。塩ビシート防水での施工には高い費用が必要なだけでなく、専門的な高度な技術が求められるため、施工可能な業者が限られることも注意が必要です。

 

まとめ

家のメンテナンスでは、外壁の塗り替えや防水処理をすることが大切です。外壁塗装は、住居の見た目をよくするだけではありません。雨や雪など気候の変化や、紫外線の影響から外壁素材を守ることが重要な役割です。

防水処理をすることで、水が建物内に侵入することを防ぎます。建物にとって防水は、構造的なダメージやカビの発生を避けるために不可欠です。家を長期間にわたって快適さと耐久性を向上させるためには、外壁塗装と防水処理が相互に補完し合うことが大切です。

防水処理と外壁塗装を同時に行うと、一度の施工で工事が完了します。これには多くのメリットがあります。住宅の美観を整えるだけでなく、梅雨や台風の時期に起こりやすい雨漏りのリスクを減らすことができます。さらに、防水を強化することで、室内の湿度を調節し、カビや菌の増殖を防ぐ効果が期待できます。

外壁塗装と防水処理を定期的に行うことで、将来的な高額な修理費用がかかることを防げるでしょう。また、物件の価値を維持する効果も期待できます。最新の素材や技術を使用すると、家を長持ちさせることができるでしょう。そのためには、経験と実績を持つプロの業者選びと、丁寧な事前の計画が成功へのポイントといえます。

外壁塗装と防水処理を適切に行うことで、安心して過ごせる住環境を長期にわたって実現できます。家族が心地よく生活し、家の美しさと機能性を維持できるのです。費用が心配な場合も、ぜひ気軽にご相談ください。