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ー外壁塗装の人気色ランキング2025|失敗しない選び方と家の印象別コーデ術ー

今選ばれている外壁塗装の人気色とは
外壁のトレンドは「派手さよりも上品さ」。近年は、ライト〜ミディアムのグレー、ベージュ~アイボリー、そして適度に締まるネイビーやチャコールが人気です。どれも“低~中彩度”で、経年変化が穏やか。汚れが目立ちにくく、周辺環境とも調和しやすいことが支持の理由です。ここからは各色の魅力と注意点を具体的に解説します。
グレー系が支持される理由
無彩色寄りで素材感を引き立て、都会的で上質な印象に。ライトグレーは清潔、ミディアムグレーは引き締まり、ダークグレーは高級感を演出します。金属やタイル、コンクリート調の外構との相性が良く、アクセントを足さなくても“整った見た目”に仕上がるのが強みです。
ベージュ・アイボリー系の定番力
住宅地での馴染みがよく、植栽や木目とも相性抜群。温かみがあり、家族的でやさしい雰囲気になります。黄みが強すぎると古く見えやすいので、少しグレーを含んだ“くすみベージュ”が今風です。
ホワイト系を選ぶなら
写真映えは最強。ただし雨筋や砂埃が目立ちやすいのが弱点です。完全な白より、わずかにベージュやグレーを含む“オフホワイト”に寄せると、汚れが和らぎ上質さもキープできます。
ネイビー・チャコールのアクセント活用
玄関周りやバルコニー1面など、ポイント使いで圧倒的に映えます。全面濃色は熱を溜めやすいので、立地や日当たり、艶の度合いに注意。ツヤを抑えた仕上げなら重厚で落ち着いた印象に。
建物タイプ別に似合う人気色
同じ人気色でも、建物の形や素材で“似合い方”は変わります。大切なのは、家の造形を引き立てる色を選ぶこと。次の目安を押さえると、一気に決めやすくなります。
モダン住宅×ライト~ミディアムグレー
直線的な外観や大きな窓には無彩色がよく合います。付帯部をダークグレーやブラックでまとめれば、端正で洗練された雰囲気に。
和風住宅×ベージュ・黄みグレー
瓦や木部となじみ、景観にも溶け込みます。破風や鼻隠しをこげ茶~チャコールで締めると、全体が引き締まります。
南向き・海沿い×明度高めのニュートラル
強い日射でも色あせが緩やかで、温度上昇も抑えやすいのが利点。ライトグレーやアイボリーが定番です。
北向き・日陰×中明度で沈みを回避
暗く見えやすい立地では、中明度のグレーやベージュがベター。淡色すぎると寒々しいので注意しましょう。
立地・周辺環境で色の見え方は変わる
色は光と汚れの影響を強く受けます。人気色でも、立地に合わせて微調整することで満足度が大きく変わります。次の視点で候補色を“現地で”見比べましょう。
汚れが目立ちにくい“中明度レンジ”
白は汚れ、黒は白化が目立つ傾向。ライト~ミディアムのグレーやベージュは、幹線道路沿いや工業地域でも扱いやすい万能帯です。
景観ガイドラインと街並み調和
歴史地区や新興住宅地では、景観基準がある場合も。近隣の屋根・サッシ色と喧嘩しない“低彩度”を選べば、違和感のない外観にまとまります。
人気色を上手に使う配色テクニック
色そのものだけでなく、色の“配分”と“境界線”の取り方で完成度は大きく変わります。ここでは初心者でもマネしやすい鉄板ルールをご紹介します。
70-25-5の比率で上品に
ベース70%(外壁主体)+付帯25%(破風・樋・基礎など)+アクセント5%(玄関・一部壁)。3色以内に抑えると統一感が生まれます。
上下・縦のツートンのコツ
上下分けは「下濃×上淡」で安定感。縦ラインは出隅や柱を濃色にし、スリム見えを狙います。境界は見切り材で意図的に整えるとプロっぽい仕上がりに。
付帯部色の合わせ方
サッシが白なら外壁は少しくすませ、黒サッシなら外壁は中明度でコントラストを。雨樋は外壁に合わせると存在感が消え、屋根に合わせると輪郭強調に。
艶で印象とメンテ性を調整
艶ありは明るく見え、汚れを弾きやすい一方でギラつきが出ることも。5~7分艶はバランス型、艶消しは質感重視で落ち着きます。
“人気=失敗しない”ではない|色決定の流れ
人気色は安心材料ですが、家ごとの条件に当てはめて最終調整するのが成功の近道です。以下の手順で進めると、納得度が高い選定ができます。
現況の色資産を把握
屋根・サッシ・玄関・外構など“変えにくい色”を先にリスト化。写真で共有すると、関係者全員のイメージを揃えられます。
大判サンプルを屋外で3回確認
朝・昼・夕で色の見え方は変わります。A4以上のサンプルを日向・日陰で比較し、面積効果も踏まえてワントーン暗めを基準に検討しましょう。
配色図を作る
70-25-5の比率で、ベース3案×付帯2案×アクセント位置を可視化。通りからの視点で“ごちゃつき”がないかをチェックします。
人気色別のおすすめ実例パターン
ここでは、人気色を軸に“そのまま使える”組み合わせアイデアを紹介します。条件が近いものから試してみてください。
ライトグレー×チャコール(付帯)
モダンで知的。サッシが黒系の家に最適。玄関は木目で温かみを足すと硬さが和らぎます。
アイボリー×ミディアムグレー(付帯)
明るく上品で、住宅地に溶け込みます。屋根がこげ茶~黒のどちらでも合わせやすい万能型です。
ベージュ×ダークブラウン(付帯)
和風~ナチュラル外観に。植栽の緑が映え、経年の汚れも目立ちにくいのが利点。
オフホワイト×ネイビー(アクセント5%)
玄関周りやバルコニー1面をネイビーで締め、上質なコントラストに。過度な面積は重さが出るので注意。
メンテナンス目線で“人気色”を選ぶコツ
色は10年前後のサイクルで見直すもの。再塗装時の継承性や機能性も視野に入れると、長い目で満足度が上がります。最後に運用のコツをまとめます。
汚れ・色あせに強い帯を選ぶ
中明度のグレー・ベージュはメンテ回数を抑えやすい実利型。艶は中艶で汚れと光沢をバランスよく。
遮熱塗料×明るめ色の相性
明度が高いほど遮熱効果は得やすい傾向。ギラつきが気になる場合は分艶で調整しましょう。
将来の色合わせを意識
流通の多い標準色レンジを選ぶと、再塗装時の色合わせがスムーズ。ビビッド色は色ブレが起こりやすく、避けるのが無難です。
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人気色は「ライト~ミディアムのグレー」「ベージュ~アイボリー」「ポイントのネイビーやチャコール」。この3軸をベースに、建物タイプ・立地・付帯部との相性を掛け合わせ、70-25-5の配分と艶で微調整すれば、大きな失敗は避けられます。最後は大判サンプルを屋外で時間帯別に確認。迷ったら“少し暗め・少し低彩度”に寄せるのが、上品さとメンテ性を両立する近道です。